タカラスタンダードのキッチンを調べていくと、必ず行きつくのが最上位の「レミュー」です。ホーローパネルに木目を3Dインクジェットで印刷する独自技術で、2023年のモデルチェンジから見た目の印象がぐっと変わりました。一方で価格はベーシックでも100万円前後から始まり、決して安い買い物ではありません。
この記事では、レミューが選ばれる理由を3つに整理し、価格帯と5つのプラン、中位グレードのトレーシアとの違いまでまとめます。最後まで読めば「自分はレミューで合っているのか、トレーシアで足りるのか」の見当がつくはずです。価格や仕様はタカラスタンダード公式(2026年5月時点)の数値で、税抜・本体ベースの目安として扱ってください。
レミューが選ばれる3つの理由
レミューを選ぶ人がよく口にするポイントは、おおむね3つに集約されます。デザイン、毎日の使い勝手、収納。順に見ていきます。
3Dインクジェットで生まれる本物のような木目
レミューの分かりやすい特徴は、ホーローパネルに木目を3Dインクジェットで印刷していること。タカラの公式情報では業界初の技術で、キッチン本体からカップボードまで木目が横方向に連続するように設計されています。継ぎ目をまたいで柄がつながるので、扉を並べたときの一体感が違って見えます。

「ホーローなのに木の質感がある」という、これまで両立しにくかった組み合わせを成立させているのがレミューの立ち位置です。木そのものではないので水まわりでも気を遣わずに済む、というのは実用面での強みでもあります。
ホーローきれいエリア+家事らくシンクで毎日が楽
ワークトップ周りの汚れが集まりやすいエリアをホーローで囲った「ホーローきれいエリア」、洗う・切る・捨てるをシンク内で完結させる「家事らくシンク」、Siセンサーコンロやレンジフードといった安全・清掃面の装備が標準で入ります。掃除のしやすさを軸に組まれたシリーズという理解でだいたい合います。
家事らくシンクは人によって評価が割れる装備でもあります。シンクの中で下ごしらえまで済ませる人にはよく効き、まな板をカウンターで使う人には恩恵が薄いという声が出やすい。タカラスタンダードのキッチンの口コミで第三者の声の傾向をまとめているので、判断材料に使ってみてください。
5段収納+カップボードで収納力もデザイン性も妥協なし
引き出しは最大5段で、足元までデッドスペースを少なく使える設計です。ホーローインナースライドやインナーケース、フロントポケット、ホーロートレイなど、内側のパーツも細かく選べます。カップボードもキッチン本体と同じ扉柄でそろえられるので、空間全体で見たときの統一感が出やすい。
収納に何を入れるかは人それぞれなので、引き出しの数より「自分の調理動線で取り出しやすい配置になっているか」を実物で確かめたほうが早いです。
レミューの価格帯と5つのプラン
レミューの価格は、I型255cm・足元スライドタイプ・食洗機なしで、おおむね次のような帯です。本体(ステンレストップ・水栓・Siセンサーコンロ・レンジフード・ウォールキャビネット)を含む税抜の目安で、工事費は別。扉の柄や仕様で変動するため、あくまでスタート地点として見てください。
| プラン名 | 価格の目安(税抜) | 向いている人 |
|---|---|---|
| ベーシック(扉グループ3) | 959,000円〜 | レミューを最小構成で始めたい |
| ベーシック(扉グループ2) | 1,020,500円〜 | 扉柄の選択肢を少し広げたい |
| お手入れ重視プラン | 1,060,000円前後〜 | 掃除のしやすさを優先したい |
| ベーシック(扉グループ1) | 1,119,500円〜 | 上位の扉柄まで含めて選びたい |
| 家事らくプラン | 1,220,000円前後〜 | シンク・収納の使い勝手で攻めたい |
| クオーツおすすめプラン | 1,370,000円前後〜 | クオーツストーンの天板で仕上げたい |
| 薄型ワークトップ対面プラン | 1,730,000円前後〜 | 対面式で薄型天板の見た目を取りたい |

ベーシックの3つは「扉グループ」で価格が変わる構成です。グループ3がいちばん下、グループ1がいちばん上で、グループが上がるほど選べる柄や色が広がります。同じレミューでもどのグループの扉を選ぶかで10万円以上動くので、最初に金額だけで弾かず、好みの扉柄がどのグループに属しているかをショールームで確認するのが現実的です。色味のイメージを事前に絞り込むなら、公式のカラーシミュレーターでも扉柄ごとの見え方を確かめられます。
ここに食洗機・浄水器・カップボード・ハイバックカウンターなどを足していくと、総額は上に動きます。工事費まで含めた総額の組み立て方は、キッチンリフォームの費用で帯ごとに整理しています。
トレーシア・エーデルとの違い・どんな人がレミューを選ぶ?
タカラのシステムキッチンは、上から順にレミュー・トレーシア・エーデルの3シリーズ構成です。レミューにするかトレーシアで足りるか、というのは検討中によく出てくる悩みどころなので、位置づけを表で押さえておきます。
| シリーズ | 位置づけ | 価格帯の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| レミュー | フラッグシップ(上位) | 959,000円〜 | 3Dインクジェット印刷のホーロー扉。木目の表現と扉柄の選択肢が広い |
| トレーシア | 中位 | レミューより低めの構成 | ホーローの基本構造は持ちつつ、扉柄や仕様を絞ってコストを抑える |
| エーデル | コンパクト・エントリー | 3シリーズで最も抑えやすい | 小さめの間取り・基本性能で十分な人に合う構成 |
レミューが向いている人
- キッチンが家の中心で、毎日長い時間立つ
- 扉の柄・色・木目の見え方にこだわりたい
- カップボードまで含めて空間で統一したい
- 15〜20年単位で長く使うつもりがある
3Dインクジェットの木目表現と、5段収納・カップボード連動・ホーローきれいエリアといった上位仕様は、レミューでしか組み切れません。ここを取りに行きたい人にとっては、価格差を払う意味が出ます。
トレーシアで足りるケース
逆に、「ホーローの掃除のしやすさが欲しい」「面材の色や扉柄は標準的なもので構わない」「予算を100万円より下に寄せたい」という人は、トレーシアで満足できることが多い印象です。ホーローの基本構造はトレーシアにも入っているので、汚れの拭き取りやすさといった素材面の良さは引き継がれます。詳しくはトレーシアの特徴と価格で比較してみてください。
レミューを先に見るとどうしても基準が上がってしまうので、迷っているなら、ショールームでトレーシアを先に見て満足できるか確かめるとブレにくいです。物足りなければそのままレミューに切り替える、という見方が回り道が少ない。
エーデルが選ばれるケース
エーデルは、コンパクトな間取り、賃貸やセカンドハウス、予算を最優先したいケースで選ばれることが多いシリーズです。デザインや仕様の幅は上位ほどありませんが、タカラらしいホーローの扱いやすさは持っています。「基本性能で十分」と割り切れる人向け、という整理になります。詳しくはエーデルの特徴と価格で比較してみてください。
口コミから見えるレミューの実態
第三者の口コミに目を通すと、レミューに対する評価はおおむね「価格に納得して選んだ人は満足度が高い」と「オプションを足していったら高くなった」の2つに分かれます。傾向としてよく出るものを並べます。
良かったという声木目の見え方がカタログの写真より自然で、扉を並べたときの一体感がよかった。ホーローで掃除もしやすく、毎日触る場所だからこそ満足感が続く。



気に入った扉柄が上の扉グループだった。クオーツの天板やカップボードを足していくと、最初に考えていた予算からはだいぶ離れた。
レミューは選択肢が広いぶん、足し算で総額が膨らみやすいシリーズです。これは欠点というより構造上の話で、予算を決めてから扉グループとオプションを選ぶ順番にしておくと、後から「思ったより高かった」になりにくい。口コミのもう少し細かい中身はタカラのキッチンの口コミ・評判にまとめています。
実物を見て選ぶ・ショールーム予約への動線
レミューはカタログや写真ではいちばん損をしやすいシリーズです。3Dインクジェットの木目は印刷物だと写真と変わらなく見え、ホーローの質感や引き出しの重さも紙では伝わらない。だからこそ、検討の途中で一度は実物を見たほうがいい。タカラスタンダードのショールームは全国170拠点ほどあり、レミュー・トレーシア・エーデルが並べて展示されていることが多いので、グレード差を目で見て比べられます。気になる扉柄が実際に置いてある拠点を先に絞りたい場合は、公式のレミュー展示品検索でも確認できます。


- 気になる扉柄がどの扉グループに属しているか
- カップボードと本体を並べたときの色のつながり方
- 5段収納の引き出しの取り出しやすさ(しゃがんで確認)
- 家事らくシンクが自分の調理動線で活きるか
- トレーシアと並べて、価格差ぶんの満足が見えるか
来店は予約しておくと専属アドバイザーが付き、見積もりや工事の段取りまで踏み込んで相談できます。予約は5分ほどで終わるので、行く拠点だけ決めてしまえば手は早い。予約フォームの「リフォーム予約/新築予約」の入口で迷う人が多いので、その注意点を含めた予約方法はショールーム予約の完全ガイドに、最寄りの拠点はタカラスタンダードのショールーム一覧から探せます。当日の流れをイメージしておきたい人は来店当日の流れもどうぞ。
レミューについてよくある疑問
- レミューとトレーシアはどっちがおすすめですか?
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扉柄やカップボードまで含めて空間でこだわりたいならレミュー、ホーローの掃除のしやすさを取りつつ予算を抑えたいならトレーシアが目安です。先にトレーシアを見て満足できるか確かめ、物足りなければレミューを見る順番が、判断のブレが少なめです。
- レミューの価格は商品本体だけ?工事費は別ですか?
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公式の価格表は本体ベース(ステンレストップ・水栓・Siセンサーコンロ・レンジフード・ウォールキャビネットを含む税抜)で、解体・搬入・取り付け・配管接続などの工事費は別です。総額は工事会社の見積もりで決まるので、本体価格+工事費で考えてください。
- レミューの木目柄って本物の木ですか?
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本物の木ではなく、ホーローパネルに3Dインクジェットで木目を印刷した素材です。木の質感に近い見た目を出しつつ、水や汚れに気を遣わずに済むのがレミューの考え方になります。
- ホーローと一般的なメラミン化粧板の違いは?
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ホーローは金属にガラスを焼き付けた素材なので、汚れの拭き取りやすさ・傷や熱への強さで評価されることが多い構造です。マグネットが付くのもホーローならではの特徴。質感の好みは分かれるので、メラミンと並べて実物で見るのが分かりやすいです。
- レミューに保証はありますか?
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タカラスタンダードのキッチンには商品保証があり、別途長期保証の用意もあります。具体的な年数や対象範囲は時期や購入経路で変わるため、ショールームでの相談時に最新の条件を確認するのが確実です。
迷っているうちは、見てから決めればいい
レミューはタカラスタンダードの最上位で、3Dインクジェットによる木目表現、ホーローきれいエリア、5段収納、カップボード連動といった上位仕様を一通り持つシリーズです。価格はベーシック扉グループ3で約96万円から、家事らくプランで122万円前後、薄型対面プランだと173万円前後まで動きます。
合うかどうかは、扉柄・カップボード・収納の使い勝手を実物で見ないと判断しにくいところです。トレーシアで足りるのか、レミューに払う価値があるのか——これは並べて見れば答えが出やすい問いなので、迷っているうちはまずショールームの空き枠を押さえておく、くらいでちょうどいい。日程はあとから変更もキャンセルもできるので、行く日を決めて検討を進めてみてください。













